ドンバ市場,
フォン川沿いの2階建ての建物の中は衣料品、雑貨、食料品などの店舗が並び、建物外には野菜、生鮮食品などの露店が並んでいます。ミルクフルーツは、ベトナム南部が乾季に入った11月から5月ぐらいまで出回りますがベトナム以外の国ではあまり見かけないように思います。実を少し手でもんでから、半分に切ってスプーンですくって食べます。ミルクのような白い液体がじんわりしみ出た果肉は、なんともやさしい甘さ。名前の由来は、乳白色の果汁と外見からだそうです。
5日目(12月11日)
チュオンティエン橋のライトアップ,
新市街と旧市街のあいだのフォン川に掛かるチュオンティエン橋は、1897年にフランスによって架けられた物で、設計者はエッフェル塔で有名なギュスターヴ・エッフェルによるものです。宿泊したインペリアル・ホテルからすぐ近くにあり、毎日18:30からライトアップされ、数秒ごとにライトの色が変化する演出なので見てきました。。
今日は、ダナンから海岸沿いに国道1号線を北上してフエに向かいます。
2016年12月7日〜11日
ティエンム一寺,
1601年に天女のお告げにより造られたとされる禅寺です。旧市街のフォン川沿いに立ち、高さ21mの八角形7層のトゥニャン(慈悲)塔には仏像が各層に祭られています。塔の裏には漢字でここの歴史が書かれた石碑もあり、その先には寺の中心となる釈迦を祀ったダイフン寺があります。
院朝(グエン朝)王宮,
王宮の周りは、ドンバ川ををはじめとする4つの川が取り囲んで自然の堀をなし、更にその内側に人工的に造られた内堀が巡っています。1802年から1945年まで13代にわたるグエン朝の王宮跡で、中国の紫禁城を模して造られ約600m四方の城壁に囲まれた王宮群は黄色い屋根が美しい建物で、太和殿、顕臨閣、長生殿などで構成されています。
スケジュール | |
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1 | 成田空港発 15:25 >VN319便 ダナン空港着19:45 ダナン泊 |
2 | 世界遺産フエへ、カイディン帝廟、クオック・ホック、ティエンムー寺院、阮朝王宮、市場散策 フエ泊 |
3 | 世界遺産ホイアンへ、フンフンの家、来遠橋、海のシルクロード博物館、福健会館、夜のホイアン市内観光 ホイアン泊 |
4 | ホイアン市内観光、潮洲会館、瓊府会館、關公廟、 世界遺産ミーソン遺跡へ ホイアン泊 |
5 | ダナン空港発11:00 >VN318便 成田到着18:00 |
王宮門(牛門),
ミンマン帝期(1802〜20年)創建、カイディン帝期(1916〜25年)に再建された高さ約17mの石畳上の2層式の中国風建物で門口が5つあるが、中央は皇帝が、左右の門は文官と武官が使用した門です。更に外側の門は兵士や象、馬が使っていました。
クオック・ホック,
ホーチミンをはじめ近代ベトナム史に名を残す要人たちが学んだ学校です。かっては、男子校でしたが、現在は共学の高校になっています。中庭にはホーチミンの銅像もありました。
ホイアン市場,
カムナム橋のたもとに建つホイアン最大の市場です。2階建ての建物の中は衣料品、日用雑貨、布地、家電製品などの店舗が並び、建物外には野菜、生鮮食品などの店が並んでいます
ホイアン(Hoi An),
壮大な建物で圧倒するフェに対してホイアンは郷愁と旅情を漂わせ素朴さの中にレトロな魅力がある街です。トゥボン川が南シナ海に流れ出る三角州に形成され、チャンパ王国時代(2〜17世紀)には中国、インド、イスラム世界を結ぶ海上交易の中継地として栄え、日本人町が作られていた歴史もありますが、今では江戸幕府の鎖国政策で日本人に代わり移り住んだ華僑による中国南部の面影が色濃く残っていますが、平屋続きの家並みは日本人にも懐かしさを感じさせる街です。
宿泊したインペリアル・ホテルから朝の散歩はフォーン川沿いの公園に行きました。日露戦争の日本の勝利に影響を受けてフランスからの民族独立を目指した「東遊運動」の立役者として有名なファン・ボイ・チャウの墓もある故郷なので公園には彼の頭像がありました。バイクの多い喧騒した街中を少し外れるとベトナムらしいのどかな風景が広がっていました。今日は、フエから再び海岸沿いに国道1号線を南下してダナンを経由してホイアンに向かいます。
フェ(Hue),
都の歴史は1687年に始まり、1802年から第二次世界大戦が終る1945年までベトナム最後の王朝、グエン朝の都が置かれた街で、143年間、歴代13の皇帝が治めました。ゆったりと流れるフォン川のほとりに王宮、寺院、皇帝廟など歴史の足跡を残す数々の建造物が点在し1993年にベトナム初の世界遺産として登録された町です。
ベトナムはインドシナ半島の東に位置し、北は中国、西はラオス、カンボジアと国境を接し南北約1700Kmにわたる細長い地形で南部に最大の都市ホーチミン、北部には首都ハノイとありますが、これら両都市には2011年に既に訪れた事がありますので、今回はちょうど真中に位置する中部エリア、南シナ海に面したビーチリゾートと歴史散策の両方が楽しめる観光都市の古都フエ、ダナンとホイアンに行ってきました。
3日目(12月9日)
2日目(12月8日)
ダナン(Da Nang)
ベトナム中部最大の商業都市で古くから貿易港として発展し、ベトナム戦争中は米軍最大の「基地の町」としても知られていました。何にも無いのんびりとした町ですが2〜15世紀に隆盛を極めたチャンパ王国の都が現在の市街地近郊に置かれたこともあり、周辺にはミーソンなどのチャンパの遺跡めぐりの拠点になっています。市街地はハン川沿いに約3Km四方に広がり、川の西側は市場やホテル、カフェ、レストラン、旅行会社などが集中するエリアです。近年は都市の機能が整備され発展が著しく市街東側のノンヌォック・ビーチには高級ビーチリゾートが続々と進出しています。
今日は、まったくの移動日です。成田空港からベトナム航空直行便でベトナム中部のダナンに向います。宿泊したホテルの窓からは街の中心部とハン川にかかるロン橋のライトアップが見えました。
馮興家(フンフンの家)、
約200年前に貿易商人の家として建てられたもので、ベトナム、中国、日本のそれぞれの建築様式が取り入れられています。1階の天井には、洪水の際に2階に荷物を運びあげるための窓が造られるなど随所に生活の工夫が見られます。今は8代目が暮らし、土産物店となっています。
太和殿,
王宮の正面にある赤い屋根の平屋の建物で、紫禁城を模して造られたが、比べるまでもなく小規模です。拝殿の手前が3段の広い石畳みになっており左右に当時の貴族たちが並ぶべき位置が階級順に、一番上位が正一品であることが示されているので、中国式の階級制度が取られていたことが分かります。大半の建物はベトナム戦争中に完全に破壊され1970年に再建されました。
4日目(12月10日)
ガイディン帝廟,
派手好きだったとされるガイディン帝が1920年から12年かけて建設した廟で、教会を思わせるモザイク装飾やガラス玉の彫刻を用いた異彩を放つ西欧風の廟です。石の階段の手すりには龍が刻まれ、階段の上には馬や象、役人の石像が立ち陵を守っています。陵の内部には金箔を施した等身大のガイディン帝の青銅像があり、その下に遺体が安置されています。壁と天井は中国の磁器や日本のガラスを砕いてモザイクの様に美しく飾られています。
1日目(12月7日)