西洋館

現在、イギリスのウインザー城に展示されている国王ジョージ５世が妃のクイーン・メアリーに贈った「クイーン・メアリーのドールハウス」が世界で最も華麗な物と言われています。これは１２分の１縮尺（１フィートが１インチ）で約１５００人の当時のイギリスの職人の粋を集め、３年の歳月をかけて１９２４年に完成しました。これ以来、ドールハウスの縮尺率の基準になり、完成度と共に影響力の点でも国家の威信をかけて創られた世界最高のドールハウスです。

私が最初に作ったのもイギリス伝統のチューダー様式の縮尺1/12のドールハウスです。レタスグリーンの外壁に白いアクセントの付梁、付柱が、すっきりとシンプルで印象的な雰囲気をかもし出しています。屋根裏部屋付の2階建て3層構造の洋館です。世界中で縮尺率が決められていますから調度品や小物などが入手しやすく、私の洋館でも一年で一番楽しいクリスマスの季節を想定して調度品・デコレーションを整えています。　では扉を開いて家の中をのぞいてみましょう。

(写真上）２階のベットルーム
ベット、サイドテーブル、チェスト、ドレッサー、ランプ、スタンドがあり、又チェストの中には寝具等が入っています。壁紙も女性の部屋らしくしています

(写真上）２階のバスルーム
バス、鏡、トイレ、タオルホルーダー、マット等の小物もありますが。自慢は本物のタイルと見間違えるようにニスと絵具で仕上げた床です。

(写真上）１階のダイニングルーム
テーブル、ダイニング・ボード、マントルピース、大時計, 絨毯、額等の調度品もありますが、天井には我家で使用されている壁紙の一部の模様をデコレーションにしてシャンデリアを下げています。テーブルの上には七面鳥のクリスマス・ディナーが用意されています

ここをクリックして洋の家具のページに行くと調度品や家具の詳細がありますので、是非訪れて下さい。

この作品は最初に手がけましたので試行錯誤でそれなりに時間が掛かりましたが今考えると和風旅館に比べたら縮尺が大きい事と建築様式の差からかいろいろな細工・造作の面では簡単ではなかったかと思います　(2004年完成）
　　　　　　　　　　　　　　　　　　舎主　敬白

(写真上）屋根裏の子供部屋
ベット、揺りかご、木馬、ロッキングチェアー、クリスマスツリー、ツリーの下にはプレゼントが、そしてこの洋館の1/12のミニハウスもあります