2015年12月23日
神奈川県立近代美術館 鎌倉 神奈川県鎌倉市
昭和26年(1951年)11月17日に、鶴岡八幡宮境内に日本で最初の公立の近代美術館として開館しましたが、65年の歳月で建物の老朽化と敷地の問題から2016年1月31日に閉館となるので見納めに行ってきました。建物はフランスのル・コルビュジエに師事し、1937年のパリ万博日本館で建築部門グランプリを受賞した板倉準三の設計です。所蔵品もさるものながら鎌倉在住の文化人所蔵の作品などの展示も多くあり「かまきん」と親しまれた美術館でした。建物は解体後に別の場所に移転するようですが、、、詳細は不明です。
国際的に4か国語表記の看板 建物入口
1階テラスは、近代建築に伝統的な日本建築を想像させる空間を創り出しています。天気の良い日は、太陽光が湖面で反射してピロティの軒下に波紋を広げます。
蓮池(平家池)の向こうに八幡宮の鳥居を臨む 建物全景
 
 イサム・ノグチ作「こけし」 鎌倉別館の建物 
 
2015年7月24日
祇園祭山鉾巡行 京都府京都市
後祭の山鉾巡行は、朝9:30に烏丸御池を出発して河原町御池で河原町に入り四条通り、四条烏丸着11:20の予定で行われました。快晴の天気に恵まれましたので私達は、寺町御池の市役所前周辺の木陰の席で見物をしましたので非常に快適でした。その上、山鉾巡行での「巡行くじ改め」や「辻回し」(山鉾が交差点で90度曲がる事)も市役所付近で行われたので最高の見物席でした。巡行の後には寺町通りで子供神輿と花笠巡行を見て錦天満宮、錦市場の散策でした。写真では巡行順に山鉾を紹介します。
弁慶と牛若丸が戦う姿の橋弁慶山  北観音山 
役行者山   高さ1mの総金箔の社殿の八幡山 
鈴鹿山    16世紀のベルギー製のタペストリーを用いている鯉山
 
 南観音山  
六歌仙の一人、大伴黒主の花見の姿を現す黒主山   平家物語の宇治川の合戦を題材にした浄妙山 
 
蛤御門の変で大部分を消失し平成26年に約150年ぶりに復興した大船鉾  
  
     河原町御池での「辻回し」(交差点で90度曲がる事)   
 
花笠巡行 子供神輿
 
錦天満宮 
 
2015年 旅日記
2015年5月10日
奈良ホテル 奈良県奈良市
今年の最初の旅は、世界遺産の高野山が開創から1200年の節目を迎え4月2日から5月21日まで特別公開を行なうので、この機会に昨年から始めた西国三十三観音札所巡りも兼ねて奈良ホテルに宿泊して、レンタカーで奈良、和歌山を中心に回りながら、1200年の時の重なりを感じる旅をしてきました。この日は、午後から奈良県内にある西国観音札所巡りをしました。詳しくは西国三十三観音札所巡りのページを参照して下さい。奈良ホテルは、明治42年に関西の迎賓館として創業した檜木造りの風格のある建物で、上村梅園などの日本画の巨匠の作品がロビーやダイニングにさりげなく飾られていました。宿泊した本館の和室は、檜の風呂に調度品も純和風で趣きがあります。翌朝には、窓の外に奈良公園からでしょうか鹿が数匹散歩に来ていました。
奈良ホテル本館の外観 本館の階段
応接室 本館和室
檜の風呂 和風ドレッサー
鹿が数匹散歩に来ていました 窓の外の景色
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旅浪漫は、つれづれにまかせて、国内のあちらこちらを訪れた記録ですので時折このページをのぞいて見てください。

                       舎主  
        

上高地の花
ヤマツツジ ツクバネソウ
 ニリンソウ 珍しい緑色のニリンソウ
イワカガミ ウスズミサクラ
エンレイソウ(紫)  白花エンレイソウ 
 
山シャクヤク シャクナゲ
 
サンカヨウ ツバメオモト
 
2015年5月29日
上高地散策 長野県安曇野市
昨夜は沢渡に宿をとり、ここからバスで上高地バスターミナルまで行きます。途中の釜トンネルを抜けると焼岳、大正池、田代池を車窓観光しながら上高地に着き、昼食の弁当などを入手。相変わらず混んでいる河童橋を渡り梓川の右岸(上流に向かい左側)を明神池まで進み、今度は明神橋を渡り明神から左岸を上高地まで歩いて戻るコースを高山植物やバードウオッチングしながら散策しました。
北アルプス唯一の活火山・焼岳(標高2455m)   焼岳と大正池
 
田代池から望む穂高連峰(左から西穂高岳(2909m)、奥穂高岳(3190m)、前穂高岳(3090m)
 
上高地といえば河童橋。上高地の中心にあってシンボル的存在です。その橋上から望む穂高連峰や焼岳、梓川の水面、緑に萌えるケショウヤナギの風景は、訪れる人の心をとらえてやみません。夏季、紅葉の季節には旅人が多く訪れ、河童橋付近は「上高地銀座」とも呼ばれるほどにぎわいますが、私達が訪れたこの時期は、そこそこの賑わいでした。
 
途中にある木道から湿原や梓川へ注ぐ支流を見ながらの森林浴です。明神岳も見えます。  
明神池は一之池と二之池、大小2つからなる池で、池畔には明神岳をご神体とする穂高神社奥宮が鎮座する神域となっています。  
 
穂高神社奥宮の御祭神は穂高見命で、北アルプスの総鎮守です。嘉門次小屋は日本近代登山の父、W・ウェストンの山案内人として知られる上條嘉門次が、明治13(1880)年に建てた当時の雰囲気を伝える小屋です。明神橋を渡り対岸に向かいます。 
 
 
現在の明神岳(2931m)は、前穂高岳から張り出した尾根の一つを称しますが明神橋の手前から、明神岳を望む景観は小梨の花が咲き誇る珠玉の風景です。 
 
河童橋を上流から望むと見えるのは焼岳 
 
2015年5月28日
乗鞍三滝 長野県松本市
大学時代の旧友・四家族で毎年恒例の旅行で、山岳観光地「上高地」と並び四季折々の自然がたっぷりの場所として知られる北アルプス中部山岳国立公園の乗鞍岳(標高3026m)の麓、乗鞍高原の最上部にあり雪解け水の豊富なこの時期、乗鞍を代表する3つの滝「三本滝」「善五郎の滝」「番所大滝」を歩いてみました。
 
三本滝は水源も趣も異なる3つの滝が一ヶ所に合流していることが特徴です。いずれも乗鞍岳の溶岩にかかる滝で、高さは50~60m。右側の滝は、小大野川の支流・クロイ沢にかかり黒色の溶岩の上をなめるように流れています。  
 
正面の滝は、小大野川の本流をまっすぐ豪快に流れ落ちます。 左側の滝は、無名の沢にかかっています。木の間越しに、ひっそりと流下する姿です.。木陰には雪も残っています。 
 
角度は悪いですが、かろうじて三本の滝が納まっています。 
 
  落差21.5m、幅8mの善五郎の滝。釣の名手善五郎が岩魚に引き込まれて見つけた滝でその名が付きました。「滝見台」から望む景色(写真左)が新緑とマッチしてすばらしいです。 
 
番所大滝は落差40m、幅15mで乗鞍三滝の中で一番大きな規模。下方の東屋では水しぶきを浴びることもあります。野生のサルもフキの新芽を食べていました。  
 
 
2015年5月12日
奈良・興福寺 奈良県奈良市
宿泊先の奈良ホテルから奈良公園を散歩しながら見ると荒池に興福寺の五重塔が映っていましたので行ってみました。塀も仕切りもなく、おおらかに、自由に拝観と境内を歩く事ができましので、まさに優雅な散策です。五重塔は高さ51m、隣には東金堂、南には南円堂、北円堂、三重塔などが広大な境内に、ゆったりと配置されていました。
2015年5月11日
天空の聖地 高野山 和歌山県伊都郡高野町
2日目の今日は、阪和自動車道で南下して西国二番札所の紀三井寺を最初に巡り北上しながら途中の札所と天空の聖地、高野山の参詣です。高野山は弘仁7年(816年)に弘法大師・空海によって開かれた真言密教の修行道場であり、全国に広がる高野山真言宗の総本山が金剛峯寺です。平日にもかかわらず大勢の人と車で賑わっていましたが運よく金剛峯寺前の駐車場に留める事が出来ましたので山内を歩いて参詣です。拝観500円、駐車無料。
金剛峯寺入口 金剛峯寺表門

檜皮葺きの大屋根が堂々とする金剛峯寺主殿内に足を踏み入れると狩野派の絵師らによる豪華な襖絵と建築美の世界にうっとり魅せられます。台所には二千人分のご飯が炊ける巨大な「二石釜」や長年のススで黒光りした柱や梁にも驚かされましたが室内は撮影禁止なので紹介は出来ませんが、、、、現在の建物は文久3年(1863年)に再興したものです。

左から鐘楼、祈願柱、表門 日本最大の広さの石庭「播龍庭」
鴨居は防火の意を込めて波のデザインです 真然廟
金剛峯寺から蛇腹路を通り壇上伽藍に向かいます。最初に東塔、大会堂、そして根本大塔が見えてきます。
 根本大塔は、真言密教の根本道場として建てられたので根本大塔と呼ばれます。816年の開創から空海、真然の二代を費やして887年頃に完成しました。現在の建物は昭和12年(1937年)の再建で高さ48.5m、23.5mの四面の偉容を誇ります。隣の金堂は、高野山の総本堂として昭和7年(1932年)再建したものです。
 
 
 御影堂 開創1200年を記念して172年ぶりに再建された中門
   
2015年8月22日
鹿嶋紀行(芭蕉の足跡を訪ねて) 茨城県鹿嶋市
貞亨4年(1687年)8月14日に、芭蕉は門人の河合曾良、宗波を伴い、月見をかねて懐かしい鹿島の根本寺の仏頂和尚を訪ねた旅の記録が鹿嶋紀行です。仏頂和尚は鹿嶋神宮と根本寺の領地争いを解決するために江戸に来て、芭蕉庵近くの臨川寺に滞在中に、芭蕉とも親しく交際していた人です。旅は深川芭蕉庵から舟で行徳へ。陸路で八幡・鎌ヶ井(谷)・布佐(我孫子)と進み。布佐から夜舟で利根川を下り、佐原からは潮来を経て大船津で下船した。鹿島神宮に参詣し、芭蕉の参禅の師といわれる仏頂和尚を訪ねて宿泊し、雨間の月見をした風雅な旅でした。た。私の場合は、船ではなく総武線・成田線・鹿島線を乗り継ぐ鉄道の旅で芭蕉の足跡を訪ねて来ました
鹿嶋市出身の剣聖・塚原卜伝の像が参道脇の公園内に 東日本大震災後の2014年6月再建された鹿嶋神宮大鳥居 
鹿嶋神宮楼門  拝殿 
本殿は徳川二代将軍秀忠が元和5年(1619)に奉納したもので桃山期の極彩色が華やかな国の重要文化財です。背後にあるご神木の杉は根廻り12m、樹齢1,300年です。
 
奥宮、徳川家康が関ヶ原の戦勝御礼に慶長10年に奉納  「此の松の実生えせし代や神の秋」、芭蕉句碑
 
玉垣に囲まれた中にある神が座った御座石と伝わる要石   枯枝に鴉(からす)のとまりけり穐(あき)の暮」、芭蕉句碑 
 
根本寺、聖徳太子の開基と伝えられる寺で、芭蕉もここに月見に訪れ、月見の句が句碑になっています。
  
「寺に寝てまこと顔なる月見かな」、芭蕉句碑     月はやし梢は雨を持ちながら」、芭蕉句碑    
 
2015年6月07日
東京競馬場 東京都府中市
会社の旧友家族に誘われて生まれて初めて競馬場に行って来ました。この日はGIレースの安田記念の日です。話には聞いていましたが昔の競馬場のイメージと大違いで、若いカップルや家族連れも多く、子供向けの遊具や企画も多く、緑色の芝生も目に鮮やかで開放的な空間の中で一日ゆっくりと楽しめる場所でした。もちろんひいきの馬や騎手を声援?する人達の大声も、第四コーナーを回りゴール直前のコースになると騒然と聞こえますが、これはこれで競馬場ですから当たり前の雰囲気でしょうか、外れ馬券の紙ふぶきは今は昔の光景で皆さん整然として清潔感もあふれていました。
東京競馬場入口  競馬場のパドック 
パドックの様子   「返し馬」はレース前のウォーミングアップ 
各馬ゲートインの様子  
優勝馬は1番人気のモーリス    表彰式の様子  
 
2015年7月23日
京都散策 京都府京都市
台風11号の影響を避けて昨年49年ぶりに復興した祇園祭宵山・山鉾巡行の後祭に行って来ました。天気予報とおりの快晴に恵まれて市内観光(主として祇園・清水寺界隈)と祇園祭宵山を楽しんで来ました。もちろんこの季節には、鱧(はも)料理も忘れません。散策は、祇園の巽橋から花見小路、建仁寺、六波羅蜜寺、清水坂、清水寺、三年坂、八坂の塔の順で歩きました。
白川南通り沿いの辰巳(たつみ)大明神  新婚カップルがいるのは巽(たつみ)橋 
辰巳明神横の新橋通り   巽橋の切り通し 
花見小路    祇園甲部歌舞練場 
 
建仁寺    清水坂   
清水寺仁王門と三重塔   音羽の滝3本に学業成就、延命長寿、良縁祈願のご利益 
 
清水の舞台(本堂)高さ約13mで釘は一本も使われずに建てられています
産寧坂(三年坂)   
二寧坂(二年坂)    
 
足利義政により再建された八坂の塔(法観寺)     足くくり猿に願掛けする八坂庚申堂(金剛寺)    
 
祇園祭宵山  京都府京都市
大船鉾 南観音山
 
北観音山   
 
 
黒主山   
 
鈴鹿山   
 
屏風祭 宵山の期間中に山鉾町内の旧家や老舗が屏風・掛軸などの美術品を飾り公開します 
 

2015年は、例年に比べてゆっくりした始まりですが、旅の中から、印象深いお気に入りの景観などを紹介していきます。

2015年9月12日
西沢渓谷 山梨県山梨市
高校の同窓会を兼ねて秩父多摩甲斐国立公園にある西沢渓谷に行って来ました。JR中央線塩山駅から地元在住の同級生の車に分乗して約1時間弱で甲武信ヶ岳の麓にある不動小屋付近の駐車場から、西沢ゲートを越えて散策開始です。 渓谷一周、約10Kmの巨大な花崗岩を清流が浸食してできた渓谷美を誇る景勝地で、原生林を流れる渓流が三重の滝、竜神の滝、貞泉の滝、恋糸の滝などいくつもの滝を作り、圧巻は七ツ釜五段の滝です。渓谷からの帰り道は旧森林軌道(トロッコ)跡を下ります。昭和43年頃まで西沢・東沢一帯の木材搬出に使われていた軌道跡の道です。その後は「はやぶさ温泉」につかり、恒例の懇親会でした。
渓谷全体のガイドマップ 渓谷入口
三重の滝   
ふぐ岩 人面洞
 
竜神の滝 貞泉の滝
 
母胎淵  カエル岩 
 
七ッ釜五段の滝は西沢渓谷最大の落差50mで日本の滝百選に選ばれています。
  
  
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