蒸留所の入口 Visitors Center
構内の樽貯蔵庫

訪問の最大の目的は、もちろん蒸留所の見学と ”Jack Daniel's Field Tester" (利き酒テストをする人)の認定証(下記)を入手するためでした。右上は帽子やジャケットにつけるパッチ、右下は認定カード。

Jack Danielの化粧箱の歴史紹介です

和風旅館
Jack Danielも創業時には蒸留所があるTennessee州Lincoln郡Lynchburgから名前をBelle of Lincoln(リンカーン郡の美女)と称していました創業時のラベルです。
現在のLynchburgはMoore郡に属しています
創業者は子供がいなかったので蒸留所を継いだのは甥のLem Motlowでした。敬愛する叔父の名前を冠したラベル。
ラベルの宣伝文句がGuaranteed under the national pure food lawとあり、禁酒法時代の合成アルコールではなく食品法に準拠した本物の食物から作っている事を強調している時代を感じさせます
会社名がW.T.&C.D. GUNTER、Nashville, Tennesseeとあります。
このラベルには”Bottled Expressly for Medicinal Use" 医薬用に特別に瓶詰された物とあります。こんな医薬品を利用するのはどなたでしょうか?ラベルの一番上には海軍のイカリのマークがありますから、、、、海軍御用達用では
蒸留所が再びLynchburgに戻ってきました。 現在のラベルの”Old No 7"がこの頃から使われています以前は”Fine Old"とか”No 7"でしたが、、

現在使用されているJack Danielの黒ラベル、製品としてはGreenラベルもあります。製法プロセスは黒とまったく同じですが樽だしの最後のTestingにより分類されます。ラベルにも前述のGold Medalの事が書かれています。
Gentleman Jack
これは活性炭での濾過を原酒を最初の樽詰めの時と熟成後の瓶詰めの前(Jack Daniel’sは樽詰め時のみ)の二回行うことでよりスムーズな物に仕上げています
Jack Daniel's 125周年記念ボトル
1866年創業から125周年を記念するディキャンタ・ボトル
その他に100周年記念のBelle of Lincolnのディキャンタ。1895年に現在の角瓶が使用されていますが、その原型の1895年のレプリカ・ボトルなどがあります。又最近ではScenes from Lynchburgというシリーズでラベルを変えたボトルがでていますが中身はJack Danielその物で変わりはありませんが、コレクターにはボトルも垂涎の物でしょう。
Single Barrel
厳選された熟成樽からの物を瓶詰めした限定生産品で各ボトルには、どの樽から瓶詰めされたかコントロール番号が書かれています
Jack Daniel'sがほんの一時期(1995年)ですがビールを出した事があります。ラベルには創業年を記念する1866Classicと名づけられHand Crafted in Small Batch (手作りの少量生産)とあり中身はアンバー・ラガーです。醸造所がビールなのでJack Daniel Brewery とありますが、これもすごいレア物でコレクター人気が高いアイテムのひとつです。

Master Distiller
Head Distiller(蒸留所のボス)の自信作で"Mr. Jack No 1"と称される最高級のJack Daniel ウイスキーと位置づけされていますが、正直言いましてGentleman Jackに近い非常にスムーズな味わいですが値段の割にはと言う気もしますが、、、、、所詮は嗜好品ですから好みの問題でしょうか?

アメリカ人のあけっぴろげで少々気短かの気質と相通ずるウイスキーがバーボンだが、それを絶妙に表現した映画のセリフがある。「酒はバーボンにかぎるわね。ブランデーなんて、つくってから80年も待つなんて馬鹿らしい話じゃないの」 ヒチコック監督の「泥棒成金」の中の娘とリヴィエラに遊びに来た石油成金夫人のセリフの一節**                          (注)**出典:講談社「世界の名酒事典」

私が始めて出会ったバーボンが「ジャック・ダニエル」。1973年に初めてアメリカ南部バージニア州のマナサスと言う地方都市を訪れた時、街の小さなLiquor Shopで、当時の日本で有名なJohny Walkerの黒ラベルを探していたら結構の値段でした(アメリカでも輸入品なので当り前ですが)。ひょいと棚を見たら似た形の黒ラベルのビン、店のおやじさんに、「これ、おいしいかい」と聞けば、当たり前のように「うまいよ」言われて買ってからつきあいです。Jack Danielの愛飲家の人々は通常のバーボンと分けてあえてテネシー・ウイスキーと呼びます。それからのJack Daniel醸造所への訪問、いろいろなコレクション等々のJack自慢?の紹介です 。

ついに行ってきましたTennessee州LynchburgのJack Daniel蒸留所。本当に山深い田舎町ですレストランも土産屋さんも1軒しかない鄙びた所ですが、この蒸留所がこの町全体を支えている様子です。人も少なく町全体が閑散としており訪問者もあまりいませんでした。                                                                   

Jack Danielの珍品の紹介です

Jack Daniel'sの銅像の
脇にたつのは舎主
Jack Daniel’sのビール
別段変わらない普通のビールでしたが発売された時はJackよ、お前もか!と思わず怒りましたが、直ぐに販売中止になり良かったです。
Jack Daniel’sのハニー・リキュール
2012年に米国で発売されたHoney Liqueurです。名前からして甘そうですが、やはり甘すぎます。邪道でなければ良いのですが、、、

写真(左)蒸留所の全景 右上に積まれているのはチャーコール(活性炭)の原料となるサトウカエデの材木これは蒸留した原酒をこのサトウカエデで作った活性炭で濾過してから樽熟成することで単なるバーボンではなくテネシー・ウイスキーと呼ばれるスムーズな味わいになる重要なチャーコール・メロウィングのプロセスに用いられます。手前は活性炭をつくる炉です、写真(右)蒸留所の工場や倉庫

写真右は1904年に始めてセント・ルイス世界博覧会で金章をとった金メダルのレプリカです
写真左は1905年にベルギーのLiegeで受賞した海外初の金メダル
これらは認定証(上記)にもエンボス(刻印)されてる程の名誉なメダルです。

創業以来のJack Danielのラベルのコレクションです

入口に
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