7日目(10月29日)

今日は、会社も学校も休みになり朝から家族全員テレビの前にクギ付け状態でハリケーン・サンディの動向が気になります。ちょうどアメリカ大統領選挙の追い込みの時期ですがオバマ大統領もロムニー候補も予定していた地方遊説を中止しました。ハリケーン・サンディの進路にあたるとみられる地域には約5000万人が暮らしているので広い範囲で停電や洪水などの被害が予想されているため、住民らに電池や水などの非常用物資を蓄え、車のガソリンを満タンにしてハリケーンに備えるように政府当局はテレビから注意を呼びかけていました。
ニューヨーク市の避難命令が出て空港閉鎖の状況でしたので事前に予約していたNYC行きの飛行機、ホテル、ミュージカルのキャンセルの電話を入れましたら既に自動的に解約になり、支払い済みの料金も払い戻される事になり多少安心しました。この辺の対応はすばらしく迅速でした。夜11時に急に停電になり、この停電状態がほぼ4日間(約70時間)これから続きました。

8日目(10月30日)

昨夜からの停電が続いていますが、幸い水道とガスは使えますので料理などは何とかできますが、日頃多用する電子レンジ、コーヒーメーカー、食洗器が使えず手間がかかります。テレビ、パソコン等の情報機器も使えず外部の情報が解かりません。Ipad等のスマートフォーンもバッテリーの減りが早いので最小限の通信機能しか使えませんので山奥の仙人生活のような状態でした。エアコンもダメでしたが、暖房はガスのファイヤー・プレイスを手動起動で使えましたので何とかなりました。

9日目(10月31日)

今日も停電が続いていますが、近所の人の口コミ情報からダウンタウンのスーパー等一部のお店が復旧したので行ってきました。途中のガソリン・スタンドでは給油の為の長蛇の列、またスーパー入口の自販機などの電気のコンセントから携帯電話やパソコンに充電する人も多く見かけましたが、だれも盗電だと言ってとがめてはいません非常事態なのです。 又、地元電力会社の無料提供で水、3ガロン(約11.34リットル)と氷2袋(約16.3Kg)がスーパーで頂けましたので冷蔵庫の中味をアイス・ポックスに移して氷で冷やしたりしましたが、まだ寒い時期でしたので冷凍食品も何とかなりましたが暑い時ではアメリカの大型冷蔵庫の中味をすべて移し変えて保冷するのは大変だと思います。

10日目(11月01日)

今日も停電のため4日連続のアメリカ停電耐乏生活が続いています。電気が復旧した地域に住む知人・友人達からは入浴、洗濯のオファーや、パンや温かいスープ等の差し入れがあり、この国では開拓時代からの共助の精神が根付いているのかなと心に温かいものを感じました。
夜8時頃に70時間ぶりに電気が復旧して光の明るさ、まぶしさにを実感すると共に、電気の有難みと同時に、電気に依存している生活の危うさも感じてしまいました。 

11日目(11月02日)

停電が回復すると、その後の対応が早いです。まず朝にゴミの収集車が来ました、学校も始まリ定刻にスクール・バスも来ました。この辺の住宅地では角にある一軒の家の壁板が強風で剥がされた程度ですが、テレビで見るとニューヨーク市、特にマンハッタン島のバッテリー・パークに近い南半分では水の浸水で地下鉄は運休ですし、バッテリー・パークから自由の女神を見ながら進むフェリーが往復するスタッテン島では浸水がひどく2日になっても広い範囲で停電が続いており、交通手段も限られているので4日に予定されていたニューヨークシティマラソン大会の中止も発表されました。

ここに掲載したハリケーン・サンディ関連の被害写真はロイター通信などによりNet上に公開された物を引用しています。

12日目(11月03日)

別段の被害もなく無事にハリケーンをやり過ごす事ができましたが、今まで経験した事が無い程の長時間停電を異国の地で経験されられました。たまたま娘家族の家でしたが、ホテル滞在でしたら、どんな事になったのでしょうか? 大きなホテルならば基本的に、最小限のライフ・ラインは自家発電等で何とかなると思いますが、、、、、などと、いろいろと考えさせられた貴重な体験でした。
おかげで孫達とは、ほぼ丸一週間を、家の中でキャンプ生活の様に、いろいろな遊びをして楽しめました。

13日目(11月04日)

今日は帰国日です。昨夜の午前零時に夏時間(サマー・セービング・タイム)が終り通常の時間に戻りましたので、昨日より1時間遅れるので心配は無いのですが、気にしつつ空港に向かいます。ニューアーク・ リバティ国際空港(EWR)からハリケーン後の快晴のマンハッタンの様子が伺えますが、そんな訳で今回は遠くで眺めるだけのニューヨークでした。
10時45分発のUA便で帰国です。


2012年10月23日〜11月05日

子供の家族が仕事の関係でフィラデルフィア近郊に居住していますので3度目の訪問をしました。今回は、ここを足場にしてNYCのマンハッタンに出かけてミュージカルや美術館見学と、かって住んでいたノースキャロライナの友人宅を訪れて旧交を温めようと計画して事前に飛行機、マンハッタンのホテル、ミュージカル・チケットの予約を済ませました。
ミュージカルは話題の「シカゴ」の席を前から7番目中央のオーケストラ席($138+手数料$10.75)をNetで日本から予約、ルンルン気分の楽しみで渡米しましたが、、、ハリケーン・サンディに遭遇してしまいました。

6日目(10月28日)

今日も、最高気温10度位の肌寒い一日でした。当地ではハリケーン・サンディの影響か時折雨交じりの強い風が吹く程度でしたが、TVの情報では29日夜から30日朝にかけて上陸予想地点の精度が高まりニュージャージー、デラウェア州の間の沿岸部に上陸し、その後、カナダから下りてきた寒冷前線とぶつかって進路を北に変えるとみられている。寒冷前線とぶつかることによって、米東部諸州やオハイオ州などの内陸部で洪水や強風、大雪になる恐れがあるようです。TV中継でウエスト・バージニアのある町の様子を見ましたが、見る見るうちに雪が積もり始めて膝上くらいの高さになりました。 夕方にはアンドリュー・クオモ ニューヨーク州知事が非常事態宣言を出して28日夜から地下鉄、バス、列車を運休させるよう命じました。米東部各地の拠点空港では5000便以上が欠航、沿岸を走る列車とバスを運行しているアムトラックも、週明けの29日は全便を運休する方針を決めた。更に、ニューヨーク市の37万5000人など低地に暮らす住民にも避難命令が出ました。ニューヨーク湾とロングアイランド湾では、Water Surge(大波)で海面が通常よりも3.5メートル高くなるとの予想が出されました。

バラク・オバマ大統領も、米連邦緊急事態管理庁(Federal Emergency Management Agency、FEMA)から報告を受けた後、ハリケーンの進路にあたる地域の住民に警戒して地元当局の指示に従うよう求めるとともに、サンディの速度が遅いため天候の回復には時間がかかる恐れがあると注意を呼びかけました。 29日は、この辺も含めて、ワシントンD.Cからボストンにわたる地域では公立学校が休校になります。アメリカ政府の危機管理を見ていると、ついつい我が政府の危機管理のあり方、対応に疑問を持ってしまいました。結果的にはオバマ大統領の危機管理におけるリーダーシップが拮抗していた11月6日の大統領選挙に有利に働いたとも言われていますし、投票日直前に100人以上の死者を出したサンディが地球温暖化問題に消極的な共和党のロムニー候補を突き放したとも言われています。

4日目(10月26日)

今日は、最高気温10度位の肌寒い一日でした。TVによると、キューバやハイチなどカリブ海諸国で66人の生命を奪った大型ハリケーン「Sandyサンディ」が、米大西洋沿岸を北上中で、29日夜から30日朝にバージニアとコネティカットの間に上陸する見通しです。ノースカロライナからニューイングランドの住民数千万人に、暴風、洪水、さらには雪への注意を促す警報が発令されたそうなので明日から予定しているノースカロライナの友人宅を訪門してからニューヨークに行く計画を、状況が状況なので急遽中止する事にしました。
ハリケーン・サンディは940ヘクト・パスカルで最大瞬間風速は100Kmを越える大型のCategoly−1の規模だそうです。

5日目(10月27日)

時差ぼけ解消のために昼間は体を動かしたほうが良いので、今日は、ブランド店やファクトリー・デイスカウント店が約150店舗入いるフィラデルフィア・プレミアム・アウトレット(18W Lightcap Road, Pottstown, PA) に出かけました。平日の午前でしたので、いつもより人も少なくゆっくり買物を楽しめました。昼食は、もちろん御当地B級グルメ?のフィラデルフィア・チーズステーキ・サンドイッチ(どんな物かの説明は食事の話にあります)。ここには何度か訪れていますが、駐車場から発電所の大煙突が見えるので福島の原発事故以来気になって今回調べてみましたら、なんとExelon Corp.と言う発電会社の原発2機、出力2.4MWのLimerick Generating Stationでした。ここで事故があったら大変です。

1日目(10月23日)

今日は、孫が通っている小学校のハロウィーン・パレードがあるので参観に行ってきました。本来は10月31日がハロウィーンの日ですが最近では家族やコミュニティー全体が楽しめるように地域や学区によって金曜日に行う事が多いそうです。何故か相撲取りの仮装をする子もいました。

2日目(10月24日)

今日は、まったくの移動日です。ユナイテッド航空便でニューアーク(ニュージャージー州)の リバティ国際空港(EWR)に到着後、迎えの車で娘宅に向かいます。
アメリカ入国に際しては、電子渡航認証システム( ESTA)の事前申請によるビザなし渡航で入国カード(I-94W)は不要ですが、税関申告書は記入する必要があります。EUの国々では入国に際して入国カードや税関申告書も一切不要ですが、アメリカはまだダメです。考えてみれば日本も居住者でも税関申告書は必要ですから、お互いさまですね。

夕方からは子供達が主役です。孫達二人は、「オズの魔法使い」のドロシーと「きぐるみのBee(蜂)」に扮して近所を巡りました。凝っている家ではパンプキンだけでは無く「カカシ」、おばけ等のデコレーションで家を飾りたてます。

14日目(11月05日)

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成田に帰国

悠久のポルトガル8日間

ここに掲載したハリケーン・サンディ関連の写真はロイター通信などによりNet上に公開された物を引用しています。
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