2014年5月12日〜17日

6日目(5月17日)

クライストチャーチの郊外

テカポ(Tekapo)
テカポの街はクライストチャーチから車で南西の方向へ3時間ほどのマッケンジー地方の盆地に位置しています。 魅惑的に輝くミルキー・ブルーのテカポ湖畔の小さな町ですが、遠くに壮大なサザンアルプスの山々やマウントクックを見晴らすことができます。 テカポ湖がまるでミルクを溶かしたような特徴ある青みがかった乳白色をしているのは、氷河が動く時に削りだす、ロックフラワーと呼ばれる小麦粉のように細かい岩石の粉が湖の水に溶け込んでいるためだそうです。またテカポは、ニュージーランドで最も晴天率が高く、緯度も南緯44度と高く、空が澄んで天体観測に適した場所であり世界最南端のマウント・ジョン天文台が標高1031mの山頂に置かれています。

5日目(5月16日)

スターリングの滝では標高差約155mの大きな滝の下ギリギリまで船が近づいて行きますので迫力がありますが、水しぶきや水煙で全身びしょ濡れになります。

フィヨルド・クルーズ
ここではクルーズ船での観光です。クルーズは基本的に11:00と13:00の一日2回で、所要時間は約1時間30分でタスマン海まで片道15Kmの往復です。私達は13:00時出航のリアルジャーニーズ社のクルーズボートに乗り、船内の2階の見晴らしのいいテーブル席での昼食を済ませて展望デッキからの遊覧です。両側が1000m以上の絶壁に囲まれ、その間をタスマン海から吹き付ける風が強く通常は雨具が必要な降水量の多い地域で快晴は珍しいそうですが、本日は雲ひとつない快晴の中を出港です。ラッキー!!

ミルフォードサウンドのシンボル マイターピーク
ミルフォードサウンド空港から見たマイターピーク
テ・アナウの町

ミルフォードサウンド(Milford Sound)
アオラキ/マウント・クック国立公園と共に世界遺産登録地域テ・ワヒポウナムの一部をなすフィヨルドランド国立公園内にある有名な景勝地です。大昔氷河が岩山を削ってできた大きな谷に海からの水が上昇してきて出来た入り江です。平均水深は大変深く約260m、長さは約16Km、その先は「タスマン海」へとつながっています。主な見どころは氷河の侵食作用でほぼ垂直に削られた周囲の険しい山々と、崖の上の原生林の縁から勢いよく流れ落ちてくる滝、そびえ立つ山々が1000m以上に渡り海からまっすぐ突き出している他には無い絶景、そしてアザラシやイルカなどの野生動物との出会いです。また、海中は海水と淡水で二層になっているため、比較的水深の浅い場所でも深海生物が生息できる珍しい環境になっています。地名のサウンドとは入江のことで、氷河で削られたフィヨルドが正しい地理学上の名ですが、誤って名づけられたものだそうです。

山々の景観が湖面に映るミラーレイクそして雨林地帯でシダの高木が密生する感動の遊歩道ザ・キャズムです。ミラーレイクの逆さ看板が湖面にmirror lakeの文字と美しい雪山がクッキリと映し出されています
今日はフィヨルドランド国立公園内にある有名な景勝地のミルフォード・サウンドにクイーンズタウンから日帰り観光です。リマーカブルズ山脈に沿って最初にテ・アナウに向います。テ・アナウからはミルフォード・サウンドに至る119Kmの山間の山岳路ミルフォード・ロード途中のミラーレークに立ち寄ります。出発時の雲行きから天候が気になりましたが途中からはスカッ晴れの良い天気に恵まれた一日になりました。
入口に戻る

海外旅行記の一覧へ

旅行記を見ていただき有難うございます。何かの参考になれば幸いです。

成田に帰国

4日目(5月15日)

ニュージーランド最高峰アオラキ/マウント・クック(3754m)

ケア・ポイント・ウォークはハミテージ・ホテルの近くから始まるコースですが、フッカーバレーからはキャンプグラウンド前から近道を抜けます。道は、亜高山性の草原地帯やミューラー氷河のモレーン(氷堆石の小丘)の低木林を通ってゆるやかに湾曲しています。最終地点には見晴らし台があり、そこに立てばマウント・セフトン、フットストゥール、フッカー谷、ミューラー氷河湖、そしてアオラキ/マウント・クックの見事な景観を見ることができました。

フッカー・バレー・トラックはキャンピング・グランド前から始まり、アオラキ/マウント・クックへ向かってフッカー・バレーを歩くトラックです。トラックの途中にはアルパイン・メモリアルがあり、フッカー川に架かる吊り橋の手前には展望台がありミューラー氷河湖を見渡す事ができます。最終的にはフッカー氷河の先端の湖へと辿り着けるようですが今日は吊り橋の工事で先に進む事は出来ませんでした。
マイターピーク 1682m

クライストチャーチからはバスで車窓からの黄葉や山々の景色を見ながら世界遺産テ・ワヒポウナム内マウンクック国立公園に向います。

タスマン海に出て、船はユーターンします
キャンピング・グランド
アルパイン・メモリアル
落差約160mのボウエン滝にかかる虹
ヘリコプターで資材を運んで吊り橋の工事
マウント・クック空港から見たマウント・クック
ミナレットの山裾に広がるタスマン氷河
フッカー川と吊り橋
今日は南島の観光最後の日です。クインーズタウンからクロムウェル、オマラマ、プカキ湖を経てテカポ湖畔を観光のあとクライストチャーチに向かい夕方の飛行機で北島のオークランドに行きます。クインーズタウンの町はワカティプ湖に面しているためか朝焼けの中にモヤがたちこめる幻想的な風景でした。
オマラマのWrinkly Rams牧場ではBBQの昼食と羊の毛刈と牧羊犬ショウーの見学です。
ミラーレークからキャズムに寄りミルフォード・サウンドへの途中の景色です
マウント タルボット
オットセイが岩の上で寝そべっていました
湖とモレーン(氷堆石の小丘)の向こうにはマウント・クックが白く輝く
オマラマからリンディス峠を越えて1860年代のゴールドラッシュ時代に発展した古い石造りの建物が残るアロータウンに向います
良き羊飼いの教会
湖畔に佇む小さな石造りの建物は、良き羊飼いの教会です。1935年にヨーロッパからの開拓民らが周辺の石を集めて最初に建てたそうです。教会の祭壇の奥にある窓からは、湖とサザンアルプスの山並みの荘厳な風景が眺望できます。
強烈な水しぶきや水煙
テラスからのマウント・クックの眺め
プカキ湖です。タスマン氷河から流れ込む水はミルキーブルーで、たいへんきれいで湖の向こうに万年雪を被るニュージーランド最高峰マウント・クックが望めます。この湖からの流水は運河で運ばれ、大規模な水力発電に使われています。運河では鮭の養殖も行われていてこの周辺での名物だそうです。
湖畔の羊像
アロータウンの街並
標高1031mのマウント・ジョン
山頂のマウント・ジョン天文台
アロータウンからは今日の目的地クイーンズタウンに向います

クライストチャーチ(Christchurch)
南島の玄関口としての観光拠点として英国情緒が残る南島最大の都市で、公園や庭園が多く鮮やかな緑と花々が彩っている街です。2011年2月、クライストチャーチの街を大地震が襲い、「イギリス以外で最もイギリスらしい街」と呼ばれた中心部にある多くのネオゴシック調の建物が破壊されてしまいましたのは残念ですが、依然美しい街並みは残されています。

ニュージーランドには以前訪れた事がありますが、その時は北島のオークランドやウェリントンなどの都市が主な訪問場所でしたので今回は大自然の景色に恵まれた南島を楽しむ旅にしました。ニュージーランド南島を南北に縦断するサザンアルプスの最高峰・マウントクック(3754m)と氷河によって侵食された山々のダイナミックな景観のミルフォードサウンドの二つの世界遺産を見るためにやって来ました。ニュージーランド航空の直行便で成田空港から北島のオークランドに到着後にニュージーランド航空の国内線に乗換えて南島のクライストチャーチへ移動します。

南緯44度の標識
船着場からのマイターピーク

今夜の宿はマウンクック国立公園にあるハーミテージ・ホテル(Hermitage)です。ここでの朝食にニュージーランドを代表するキ−ウィフルーツやフィジョア(Feijoa)と呼ばれるパイナップルに似た香りと甘いとろぴかる・フルーツを初体験しました。

ミューラー氷河湖
クィーンズタウンへの帰路、山の中腹から複数の滝が見られます

朝、目覚めるとオークランドに到着。ここから再びニュージーランド航空国内線で南島のクライストチャーチに向います。

クロムウェル(Cromwell)
金の採掘のためにできたクロムウェルの町の歴史は1800年代のゴールドラッシュの時代まで溯ります。 町は1980年代に大きな変遷期を迎え、一部がクライド・ダム(Clyde Dam)水力発電所の建築のために水没することになりました。代表的な歴史的建造物の移転により、オールド・クロムウェル・タウン(Old Cromwell Town)と呼ばれる集落ができ現在、観光名所のひとつになっています。 今日のクロムウェルの主要産業は果樹生産で、町の入口には大きな果物の看板が立ち、道路脇の即売所では美味しい果物を買うことができます。

2日目(5月13日)

クイーンズタウン(Queenstown)
ニュージーランドが誇るトップクラスのリゾート地で、ニュージーランドで3番目に大きいワカティプ湖に面し、周囲をサザンアルプスに囲まれ、四季折々の景観の素晴らしさから「女王にふさわしい」と賞賛されたことが、この街の名前の由来です。こじんまりとした町ながら1862年にショットオーバー川で金が発見されて以来、街は発展してきました。

オークランド(Auckland)
オークランドは、南はタスマン海のマヌカウ湾と北は太平洋のワイテマタ湾の間の狭い地峡に面した港町で、交通の中心であり、ニュージーランド最大の都市で人口も国の約三分の一の150万人が住んでいます。海に面した地形から海上交通が栄え「City of Sails(シティ・オブ・セイルズ)」の愛称で呼ばれています。1865年にウェリントンに移されるまでは首都でした。夜にクライストチャーチから到着したので宿泊したホテル近くのキーストリート周辺を散策してNZの旅は終わりです。
今日は帰国日、オークランド発8:30のニュージーランド航空便で無事成田に16:50到着

悠久のポルトガル8日間

今日は、まったくの移動日です。ニュージーランド航空の夜間直行便で成田空港からオークランドに向います。

1日目(5月12日)

マウントクック国立公園(Mt. Cook National Park)
クライストチャーチの南西、サザンアルプスの裾野に広がる標高の高い内陸性盆地の中にマウント・クック、レイク・テカポといった観光名所があります。南島を縦断するサザンアルプスの最高峰アオラキ/マウント・クック(3754m)は、先住民マオリ族に「アオラキ(雲を突き抜ける山)」と呼ばれる神秘の山で、壮大な氷河や雪肌の岩山の姿は非常に印象的です。世界遺産登録地域でもあるアオラキ/マウント・クック国立公園内には3000m級の山が19峰もあり、オセアニアでも随一の山岳地帯として登山家や上級スキーヤーの憧れの地となっているそうです。国立公園の40%は氷河に覆われていますが、なかでもタスマン氷河は全長30kmと世界最大級です。ふもとのトレッキングコースでハイキングができますので日の出前の早朝からフッカー・バレー・トラックとケア・ポイント・ウォークを歩いてきました。

早朝のトレッキングを終えてハーミテージ・ホテルに戻ってからは部屋のテラスからのマウント・クックの眺めを朝日を浴びながら堪能しました。
黄葉と新雪の山々を眺めながら進むと、途中で羊の大群の道路横断に行く手を阻まれました。なにせ羊の数は人口(約450万人)の8倍ですから
もっとも雨の後はいくつもの一時的な滝ができ、中には1000mを超える滝もあるとのことですが、本日はスターリング滝など他数本の滝が見えるだけ。雨は雨でよいこともあるようですが、やっぱり晴れのほうが気分も写真を撮るにも好ましいですね
ニュージーランドで2番目に大きいテ・アナウ湖
左からマウント・セフトン、フットストゥール、フッカー谷の上にアオラキ/マウント・クックの山々
これからバスでマウント・クックを後にしてプカキ湖沿いにオマラマに向います。

3日目(5月14日)

緑色のフルーツがフィジョア(Feijoa)
バウンダリー犬の像
教会のすぐ近くにはブロンズ製の牧羊犬の像があり、銘板に開拓時代の牧羊犬の働きに対する感謝の言葉が刻まれています。これは開拓時代に放牧地で柵の無い境界線(Boundary)を守った牧羊犬の働きを讃えたものです。
氷河で削られたU字谷
キャズム内のアッパー滝
山に抱かれたハーミテージ・ホテル
inserted by FC2 system